文字数と時間の都合で一部のデッキを完全に無視して書いたものの、まさか発掘デッキについて言及されるとは思わなかった。
びっくりだ。

・発掘(フリゴリット)

なぜ書かなかったといわれれば、このデッキタイプについて詳しくないうえ、完全に失念していたからである。
若干「妄想」の部分が他デッキよりも多くなるが、簡単に考察を述べてみたい。

《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》はサイズは所詮1/1であるが、ノーコストで打ち消されないクリーチャーである。打点が2あれば確実に採用しているレベルであるので非常に惜しい。
ただ《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》などとシナジーを形成できるので、十分に採用はありえる。

そしてなんといっても《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》であろう。
どうみてもネタとしか思えない効果が書いてあるが、実際はこれ専用のデッキができるほどのパワーを持っているカードであった。
《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》等、非常に大味だった動きに対して潤滑剤的な働きをしてくれだろう。

……あと《ギャサンの乗り手/Gathan Raiders(FUT)》がうっかり強いんじゃないだろうか。正直トーナメントで一度もお目にかかったことがないので、全てハッタリと虚構である。


・バベル

なぜか千葉の強豪間で流行っている様子であるこのデッキ。
PT横浜のファイナリストがよく使っている。

《迷えるオーラ術師/Lost Auramancers(FUT)》が個人的に期待大のカードだ。
もちろんこのカードそのものの効果で勝負を決めることは難しいだろうが、「相手は3ターン以内に対処さなければならない」という制約が課されるため、その隙をついて本命を通すことができるのではないだろうか。
各種契約や《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》といった青カードの対ボード性能の強化などが追い風になりそうだ。

……もっとも、自分で使うのはシャッフルが大変なので避けたいところだが。あとスリーブ代が高い。こちらも実際対戦したことはない。


・《拷問台/The Rack(TSB)》

《髑髏の占い師/Augur of Skulls(FUT)》はこのデッキのために存在するといっても過言ではない。
《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats(9ED)》と違い1ターンのラグがあるとはいえ、2マナでカードアドバンテージを得るという異常なまでの性能を秘めている。
またそのクリーチャーとしての性能も高く、苦手としていたビートに対しても「再生」という壁によって、十分に戦うことを可能としているのではないだろうか。

もはやメタの一角を構築するほどになったRackだが、今回の強化は著しくメタの上位に食い込む可能性を秘めている。

……なお、《髑髏の占い師/Augur of Skulls(FUT)》はコントロールにも入り得る性能なので、ぜひ黒使いの皆様は採用を検討してみていただきたい。

・青黒トロン

巷で流行の青黒トロンである。
「何故青白にしないのか」と問い詰めたいところ、「《迫害/Persecute(9ED)》と《骸骨の吸血鬼/Skeletal Vampire(GPT)》が強いから」ということらしい。

トロン全般にいえることだが、《トレイリア西部/Tolaria West(FUT)》は確実に投入されてくるだろう。
イゼットロンよりも早期に揃う必要がない青黒トロンは、なおさらこの0マナ変成に頼る可能性が高い。

《占有/Take Possession(FUT)》などを含め、今回のトロンパーツはどちらかといえば青白・青黒トロン向きであるので、これらのトロンが赤青トロンを超えることも考えられる。


・セル

すっかり忘れ去られていた、わけではなく文字数の都合で省いたこのデッキ。

《予感/Foresee(FUT)》が《調和/Harmonize(PLC)》に取って代わる可能性は高い。アドバンテージは調和に軍配があるものの、カードを掘る枚数は予感の方が遥かに上だからである。
また《クァーグノス/Quagnoth(FUT)》はこのトロンに適している。

シミチンプロのセンスある構築を期待したい。

・スクリブ&フォース

「引きが強ければ最強」すなわち安定感に欠ける、という点からか最近まったくみないデッキタイプ。
《遅延/Delay(FUT)》は、このデッキを甦らせるために作られたのではないかと思うくらいにしっくりくるカードだ。
クリーチャー面はもともと充実していたため、さほど変化はないと思われる。
まだまだ一線級のデッキである。


・ドラゴンストーム

もはや何をどう弄るのか分からない完成されたデッキ。

各種占術と《否定の契約/Pact of Negation(FUT)》はこのデッキ向きだが、果たしてスペースがあるのかどうか、である。
少なくとも《否定の契約/Pact of Negation(FUT)》によって《差し戻し/Remand(RAV)》に対する耐性はあがったと考えてよいだろう。


……うーん、こんなもんですかね?
《一瞬の瞬き/Momentary Blink(TSP)》デッキなど他にもデッキはありますが、主なトーナメントデッキは大方語りつくした感じです。需要もないのにネ/(´ー`)\
そろそろそろまったく別のアーキタイプがきても不思議はないと思っていますので、新環境を楽しみにつつ、明日のLMCの準備をしたいと思います。

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