Nice Game.
2007年11月12日 MtG コメント (3)許可もらうの忘れたので、匿名の2名ということで。
・準決勝 青黒フェアリーvs青白赤マーフォーク
8名の選ばれた魔法使いも、半数が役目を終えた。
準決勝に残った各デッキは全て青絡み。しかし、そのどれもがまったく異なるアーキタイプであり、現環境の多様性を示している。
そんな青い世界で二つの部族が対峙した。
片や海を掌握しているマーフォーク軍団。
片や解き放たれた空の民フェアリー。
真の「島」の所有者がどちらなのか、非常に興味深い一戦である。
Game 1
お互いに「山」から7枚のカードをドロー。マリガンなどという不安要素は、ない。
先行はフェアリー側。
《フェアリーの集会場/Faerie Conclave(10E)》をセットし合うという鏡打ちで始まった第1ゲーム。
まず先に動いたのはフェアリーの使者。
マーフォーク軍のアップキープに《やっかい児/Pestermite(LRW)》をプレイし、3色というタイトなマナベースを縛りにかかる。そのプレイは許されるものの、当然のように飛んでくる《火葬/Incinerate(10E)》。
返すターン、淡々と土地を置いてエンドしたフェアリー軍をみて、マーフォーク軍はお返しとばかり《稲妻の天使/Lightning Angel(TSB)》をプレイ。これには即座に《心霊破/Psionic Blast(TSB)》。お互いに一歩も譲らない。
続いて《銀エラの達人/Silvergill Adept(LRW)》を場に呼び出す。これに対して《フェアリーの集会場/Faerie Conclave(10E)》を起動から《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》をプレイ。2体のフェアリーを用意してカウンターをもくろむ。これは《フェアリーの集会場/Faerie Conclave(10E)》に対して《火葬/Incinerate(10E)》を撃ち無効化。
この一連の動作でマナを縛ったマーフォーク側は一気に攻めに出たいところ。
《稲妻の天使/Lightning Angel(TSB)》が通ることを確認すると、そのままレッドゾーンに送り出す。
だが、天使の前には突如として立ちはだかる《霧縛りの徒党/Mistbind Clique(LRW)》。場にフェアリーは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》しかいないが、《稲妻の天使/Lightning Angel(TSB)》の召喚によってフルタップになっているマーフォーク軍はその派遣先を対処できない。一方的に天使が墓地におかれる。
今までどちらかといえば受け身であったフェアリー軍団がここで一気に攻めに転じる。
メインフェイズに《ウーナの末裔/Scion of Oona(LRW)》をプレイ。5/5のフェアリーが空を舞う。
やや厳しい状況になったマーフォーク軍だが、相手は空の民。守りにはいっては負けてしまう。
《メロウの騎兵/Merrow Reejerey(LRW)》をプレイしてダメージレースを挑むが、これは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》でカウンターされる。
若干苦笑いしながらも、残ったマナから《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt(CSP)》を場に。こういったプレイの順が実に上手い。場のマーフォークは01。バニラに近い2/2よりも4/4を出した方が当然強い。ロード修正を与えるよりも、ヨツンを出した方がダメージが1点高い。
しかしフェアリーの軍勢は止まらない。
場のフェアリー全てで攻撃を仕掛け、マーフォーク軍の残りライフを4まで落とす。
後がないマーフォーク軍。先ほど通したヨツンと銀エラで果敢にアタック。それでもまだライフは12もある。
マーフォーク軍はそのまま何もプレイせずターンを返す。そのエンド宣言にダメ押しとばかり《噛み付く突風、ウィドウェン/Wydwen, the Biting Gale(LRW)》を召喚。フェアリー軍はダメランでライフを11にする。
何もなければ当然フェアリー側の勝ちだが、そう簡単にはいかない。
フェアリー軍団の攻撃宣言に対して《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》を”クリーチャーをタップ”と”1ドロー”でプレイする。
「カウンターは?」という無言の問いに対して、場のすべてのフェアリーを横向きにして答える。
このときフェアリー軍は《やっかい児/Pestermite(LRW)》を持っていたが、《ウーナの末裔/Scion of Oona(LRW)》の存在が仇となってしまい自らのフェアリーをアンタップできない。
もう一枚のハンドは《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》。除去ではしょうがない。
しぶしぶターンを返す。
もはやラストターンと思われるマーフォーク軍。
それでも攻撃の手は休めない。全てのクリーチャーを横にしてレッドゾーンに送る。
これを油断か疲れか通してしまうフェアリー軍。
残り5となったフェアリー軍のライフを、2枚の火力がきっちり削りきった。
お気づきかもしれないが、《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》の返しに《ウーナの末裔/Scion of Oona(LRW)》を《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》で除去り、《やっかい児/Pestermite(LRW)》で《霧縛りの徒党/Mistbind Clique(LRW)》をアンタップすることができた。
だがこれは第三者だから言えることであって、戦地にいる者が気づくことは難しいかもしれない。
何はともあれ、まずはマーフォーク軍の先制。
フェアリー 0-1 マーフォーク
Game 2
比較的遅い展開だったGame1とはうってかわって2ターン目からお互いに動く。
まずは《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler(LRW)》が場に。現代版《野生の雑種犬/Wild Mongrel(ODY)》がマーフォーク軍に圧力をかける。
マーフォーク軍も当然だまっているわけにはいかない。《銀エラの達人/Silvergill Adept(LRW)》を召喚してハンドを維持しながらクロックを形成する。
続くターンも《水大工の意思/Aquitect’s Will(LRW)》をプレイしてハンドの充実をはかるが、これには《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》が。
フェアリー軍は第二の《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler(LRW)》を戦線に加え、一気に勝負をかける。
マーフォークといえどもさすがにその数は耐えられない。普通ならばこのまま勢いにのまれているところだろう。
だがここでマーフォーク軍必殺のサイドボードカードである《神の怒り/Wrath of God(10E)》がプレイされる。
予想外の神の降臨。フェアリー軍はこれをカウンターすることができず、甘んじて受け入れるほかない。
しかしこの時点でマーフォーク軍のライフは既に危険域。
一気に逆転を狙うべく《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore(10E)》を場に送り出す。
フェアリー軍はそれに《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》を合わせ、逆にマーフォーク軍を追い詰める。
運悪く誘惑捲きに対する有効な解答を持っていないマーフォーク軍。
《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》でのバウンスを試みたが、《ウーナの末裔/Scion of Oona(LRW)》を出されてはどうしようもなかった。
フェアリー 1-1 マーフォーク
Game 3
初めての先行となるマーフォーク軍。
その勢いは目を見張るものがあった。
まずは2ターン目、このマッチアップのキーカードある《アトランティスの王/Lord of Atlantis(TSB)》を場に送り出す。
続いて《川の案内者、シグ/Sygg, River Guide(LRW)》。
さらに2枚目の《アトランティスの王/Lord of Atlantis(TSB)》を追加。
タップアウトの隙をついて《川の案内者、シグ/Sygg, River Guide(LRW)》を除去ったフェアリー軍であったが、5ターン目に《稲妻の天使/Lightning Angel(TSB)》がプレイされたのをみて投了を宣言した。
島という舞台では、やはりマーフォークに軍配があがったようだ。
マーフォーク軍勝利!
フェアリー 1-2 マーフォーク
P.S.
超間違ってたから修正。
・準決勝 青黒フェアリーvs青白赤マーフォーク
8名の選ばれた魔法使いも、半数が役目を終えた。
準決勝に残った各デッキは全て青絡み。しかし、そのどれもがまったく異なるアーキタイプであり、現環境の多様性を示している。
そんな青い世界で二つの部族が対峙した。
片や海を掌握しているマーフォーク軍団。
片や解き放たれた空の民フェアリー。
真の「島」の所有者がどちらなのか、非常に興味深い一戦である。
Game 1
お互いに「山」から7枚のカードをドロー。マリガンなどという不安要素は、ない。
先行はフェアリー側。
《フェアリーの集会場/Faerie Conclave(10E)》をセットし合うという鏡打ちで始まった第1ゲーム。
まず先に動いたのはフェアリーの使者。
マーフォーク軍のアップキープに《やっかい児/Pestermite(LRW)》をプレイし、3色というタイトなマナベースを縛りにかかる。そのプレイは許されるものの、当然のように飛んでくる《火葬/Incinerate(10E)》。
返すターン、淡々と土地を置いてエンドしたフェアリー軍をみて、マーフォーク軍はお返しとばかり《稲妻の天使/Lightning Angel(TSB)》をプレイ。これには即座に《心霊破/Psionic Blast(TSB)》。お互いに一歩も譲らない。
続いて《銀エラの達人/Silvergill Adept(LRW)》を場に呼び出す。これに対して《フェアリーの集会場/Faerie Conclave(10E)》を起動から《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》をプレイ。2体のフェアリーを用意してカウンターをもくろむ。これは《フェアリーの集会場/Faerie Conclave(10E)》に対して《火葬/Incinerate(10E)》を撃ち無効化。
この一連の動作でマナを縛ったマーフォーク側は一気に攻めに出たいところ。
《稲妻の天使/Lightning Angel(TSB)》が通ることを確認すると、そのままレッドゾーンに送り出す。
だが、天使の前には突如として立ちはだかる《霧縛りの徒党/Mistbind Clique(LRW)》。場にフェアリーは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》しかいないが、《稲妻の天使/Lightning Angel(TSB)》の召喚によってフルタップになっているマーフォーク軍はその派遣先を対処できない。一方的に天使が墓地におかれる。
今までどちらかといえば受け身であったフェアリー軍団がここで一気に攻めに転じる。
メインフェイズに《ウーナの末裔/Scion of Oona(LRW)》をプレイ。5/5のフェアリーが空を舞う。
やや厳しい状況になったマーフォーク軍だが、相手は空の民。守りにはいっては負けてしまう。
《メロウの騎兵/Merrow Reejerey(LRW)》をプレイしてダメージレースを挑むが、これは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》でカウンターされる。
若干苦笑いしながらも、残ったマナから《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt(CSP)》を場に。こういったプレイの順が実に上手い。場のマーフォークは
しかしフェアリーの軍勢は止まらない。
場のフェアリー全てで攻撃を仕掛け、マーフォーク軍の残りライフを4まで落とす。
後がないマーフォーク軍。先ほど通したヨツンと銀エラで果敢にアタック。それでもまだライフは12もある。
マーフォーク軍はそのまま何もプレイせずターンを返す。そのエンド宣言にダメ押しとばかり《噛み付く突風、ウィドウェン/Wydwen, the Biting Gale(LRW)》を召喚。フェアリー軍はダメランでライフを11にする。
何もなければ当然フェアリー側の勝ちだが、そう簡単にはいかない。
フェアリー軍団の攻撃宣言に対して《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》を”クリーチャーをタップ”と”1ドロー”でプレイする。
「カウンターは?」という無言の問いに対して、場のすべてのフェアリーを横向きにして答える。
このときフェアリー軍は《やっかい児/Pestermite(LRW)》を持っていたが、《ウーナの末裔/Scion of Oona(LRW)》の存在が仇となってしまい自らのフェアリーをアンタップできない。
もう一枚のハンドは《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》。除去ではしょうがない。
しぶしぶターンを返す。
もはやラストターンと思われるマーフォーク軍。
それでも攻撃の手は休めない。全てのクリーチャーを横にしてレッドゾーンに送る。
これを油断か疲れか通してしまうフェアリー軍。
残り5となったフェアリー軍のライフを、2枚の火力がきっちり削りきった。
お気づきかもしれないが、《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》の返しに《ウーナの末裔/Scion of Oona(LRW)》を《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》で除去り、《やっかい児/Pestermite(LRW)》で《霧縛りの徒党/Mistbind Clique(LRW)》をアンタップすることができた。
だがこれは第三者だから言えることであって、戦地にいる者が気づくことは難しいかもしれない。
何はともあれ、まずはマーフォーク軍の先制。
フェアリー 0-1 マーフォーク
Game 2
比較的遅い展開だったGame1とはうってかわって2ターン目からお互いに動く。
まずは《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler(LRW)》が場に。現代版《野生の雑種犬/Wild Mongrel(ODY)》がマーフォーク軍に圧力をかける。
マーフォーク軍も当然だまっているわけにはいかない。《銀エラの達人/Silvergill Adept(LRW)》を召喚してハンドを維持しながらクロックを形成する。
続くターンも《水大工の意思/Aquitect’s Will(LRW)》をプレイしてハンドの充実をはかるが、これには《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite(LRW)》が。
フェアリー軍は第二の《ウーナのうろつく者/Oona’s Prowler(LRW)》を戦線に加え、一気に勝負をかける。
マーフォークといえどもさすがにその数は耐えられない。普通ならばこのまま勢いにのまれているところだろう。
だがここでマーフォーク軍必殺のサイドボードカードである《神の怒り/Wrath of God(10E)》がプレイされる。
予想外の神の降臨。フェアリー軍はこれをカウンターすることができず、甘んじて受け入れるほかない。
しかしこの時点でマーフォーク軍のライフは既に危険域。
一気に逆転を狙うべく《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore(10E)》を場に送り出す。
フェアリー軍はそれに《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》を合わせ、逆にマーフォーク軍を追い詰める。
運悪く誘惑捲きに対する有効な解答を持っていないマーフォーク軍。
《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》でのバウンスを試みたが、《ウーナの末裔/Scion of Oona(LRW)》を出されてはどうしようもなかった。
フェアリー 1-1 マーフォーク
Game 3
初めての先行となるマーフォーク軍。
その勢いは目を見張るものがあった。
まずは2ターン目、このマッチアップのキーカードある《アトランティスの王/Lord of Atlantis(TSB)》を場に送り出す。
続いて《川の案内者、シグ/Sygg, River Guide(LRW)》。
さらに2枚目の《アトランティスの王/Lord of Atlantis(TSB)》を追加。
タップアウトの隙をついて《川の案内者、シグ/Sygg, River Guide(LRW)》を除去ったフェアリー軍であったが、5ターン目に《稲妻の天使/Lightning Angel(TSB)》がプレイされたのをみて投了を宣言した。
島という舞台では、やはりマーフォークに軍配があがったようだ。
マーフォーク軍勝利!
フェアリー 1-2 マーフォーク
P.S.
超間違ってたから修正。
コメント
なにはともあれお疲れ様
柏ではこういったことは時間の都合とかもあってできなそうだしありがたい
> 場のマーフォークは0。バニラに近い2/2よりも4/4を出した方が当然強い。
銀エラの達人がいるのを忘れてるぜ。