千葉権選手権?

2007年10月28日 MtG
混沌としたローウィン新環境が始まった。
「キスキンが圧倒的だ」という前評判はどことやら、新旧ありとあらゆるデッキが一勢力として名乗りをあげた。

そんな中で、《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(LRW)》と《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》の2大レアをフューチャーしたデッキ達が、安定した成果を各所で残している。
この通称”札束”と呼ばれるデッキが、圧倒的なまでに高いデッキパワーを誇っているのは疑いようがない。

もちろん僕はそのデッキを選択することができた。
しかしながら、3/3の獣軍団を召喚し続けるだけのゲームはまったくもって面白くない。そんなのはマジックじゃないし、そんなゲームをメイクすることもお断りだった。

だが残念なことに、既存のデッキの中には件の”札束”に対抗し得るだけのパワーをもったデッキは見当たらず、また、僕自身に対して何か働きかけるような「光る」デッキも見当たらなかった。

ともなれば、1からデッキを作らざる負えない。
そこでローウィンのカードリストを眺めていると、とある能力が目に飛び込んできた。

「秘匿」である。
当初、僕はまったくこの能力を注目していなかった。
起動の制限が厳しすぎるし、効果も不安定であるからだ。
だが、「マナを踏み倒す」という行為には魅かれるものがあった。

まずはどの秘匿ランドをフューチャーするか考えた。
最初にコンセプトが大きくかわる黒を落選させ、続いて条件の厳しさから青を外した。
続いて赤であるが、この7点与えるという行為が可能となるターン数があまりにも遅い。駄目押し的な使い方はできるが、この秘匿ランドに焦点を当てたデッキというのは考えにくい。緑も同様である。
残ったのは白。「3体での攻撃」はおおよそ4ターン目には可能であり、リアニメイトの初動とほぼ同等であるといえる。

白の秘匿ランドを使おう。
これを決めた時点で、ある問題が明確に浮かび上がってくる。
単純に1マナ域からクリーチャーをプレイしていたのでは、単体のカードパワーを下げざる負えなくなり、秘匿ランドの爆発力を生かせないのである。
逆にいえば低マナ域のカード1枚で、3体以上の生物を場に出せればいいわけである。

答えは既に用意されていた。
《均等化/Even the Odds(FUT)》だ。
まさに白秘匿のために存在するとしか思えない性能に、僕は一瞬我が目を疑った。
これはいける! そして出来上がったのが以下のレシピである。

……なんて長ったらしい前置きはさておき、今回僕が持っていたデッキを簡単に紹介したいと思う。
ちなみに緑黒デッキに対して悪意をもっているわけではないのであしからず。ロクソドンハンマーの方がよっぽど面白くない。


4《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(10E)》
4《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》
3《救済の天使/Angel of Salvation(FUT)》
2《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite(TSP)》

4《均等化/Even the Odds(FUT)》
4《忘却の輪/Oblivion Ring(LRW)》
4《つっかかり/Lash Out(LRW)》
3《神の怒り/Wrath of God(10E)》
2《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》

3《精神石/Mind Stone(10E)》
3《虹色のレンズ/Prismatic Lens(TSP)》

4《風立ての高地/Windbrisk Heights(LRW)》
4《古の円形劇場/Ancient Amphitheater(LRW)》
4《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge(10E)》
1《ウルザの工廠/Urza’s Factory(TSP)》
6《山/Mountain(10E)》
5《平地/Plains(10E)》

SB:
3《豪腕のブライオン/Brion Stoutarm(LRW)》
3《薄れ馬/Wispmare(LRW)》
2《蘇生/Resurrection(TSB)》
3《道化の王笏/Jester’s Scepter(CSP)》
3《十二足獣/Dodecapod(TSB)》
1《神の怒り/Wrath of God(10E)》


まず最初に反省点。

あらかじめ分かってはいたもののサイドボードは酷すぎた。
メインからビートにはある程度以上に戦えるのに、対コントロール用のサイドボードをきっちり用意できていない。
《道化の王笏/Jester’s Scepter(CSP)》は、丁度いいカードを見つけることが出来なかったため苦肉の策で投入した。
《砕岩を食うもの/Detritivore(PLC)》なり《氷結地獄/Cryoclasm(10E)》なり、青黒系コントロール対策カードを積むべきであったと反省したい。

続いて各カードの解説を簡単に

・《つっかかり/Lash Out(LRW)》
試験的な意味も込めて採用。理由は以下。
僕が《火葬/Incinerate(10E)》を4枚持っていない、ということがまず1点。
デッキ内にドローカードがないので、占術持ち火力としての役割が2点目。
生物以外に撃たない場合は大概にして火葬より強い、というのが3点目。
環境に青黒系コントロールが存在しているとは思わなかったので、このカード腐る可能性をあまり考慮していなかったのが問題だった。

・《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(LRW)》
強すぎる。アンセムでもいいじゃないかといわれそうだが、とんでもない。ダメージレースを軽くひっくり返してくれる。
《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》や《救済の天使/Angel of Salvation(FUT)》との相性も良い。

・《雲山羊のレインジャー/Cloudgoat Ranger(LRW)》
強いの? と何度聞かれたか分からないカード。
コールとの相討ちが容易であることと、回避能力を持たせられることが強み。
決して75円の性能ではない。

・《均等化/Even the Odds(FUT)》
いわずもがなのキーカード。
おそらくトップメタであろう《獣群の呼び声/Call of the Herd(TSB)》のプレイタイミングが3T目であるのも重要。
単純にブロッカーとして用いても悪くない。
相変わらず青黒コンはメタ外。


〜まとめ〜

・環境が(単体除去)>(全体除去)であると踏んでの構築

・3T〜4Tの相手エンドに《均等化/Even the Odds(FUT)》→秘匿ランドからすげーものをプレイorアジャニ出してホワイトライトリング。

・クリーチャーが出てこない青黒コンは絶望的。

・パイロ満載デッキも絶望的。

・赤命令は即死級

?へ続く。

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