10版の瞬き

2007年8月2日 MtG
昨今のブリンクデッキの活躍は目覚ましい。
なぜいまさらのように《一瞬の瞬き/Momentary Blink(TSP)》がトップメタにのぼりつめたのか。
僕は以下のように推察している。

1.《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》

未来予知で得たブーメラン内臓クリーチャー。これによりデッキの汎用性が大きく上がった。

ブリンクライダーは、《なだれ乗り/Avalanche Riders(TSB)》が持つエコーの性質上、序盤の動きが固定されテンポアドバンテージを生かすことが難しかった。またビートダウンに対して耐性も低く、ボロス全盛期の当時で生き残ることは不可能に近かった。

それに対しヴェンセールは、「破壊」という直接的なカードアドバンテージは得られないが、異常なまでのテンポアドバンテージを与えてくれる。序盤は土地を「ブーメラン」、中盤以降はブロッカーの排除や《差し戻し/Remand(RAV)》的な使い方をすることで、さながらクロックパーミッションのごとく殴りきることを可能にしている。


2.トロンランドのスタンダード落ち

もはや3ターン目《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star(CHK)》は見られない。(4ターン目《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite(TSP)》でもいいけどね)
この理不尽なマナ加速デッキがいなくなったことは、瞬きデッキにとって大いに追い風である。

スタンダードにおけるトロンデッキは、3枚のウルザと2枚の色マナソースがあれば十分に動くことができた。すなわちパーマネントが5枚もあれば好き勝手やれる。

瞬きデッキは土地を1枚ハンドに戻すことでテンポアドバンテージを狙うわけだが、残念ながらトロン相手ではあまり有効な手段ではない。土地と印鑑のすべてを破壊するか、戻すかしないと、それこそ「一瞬」にして相手のフィニッシャーが飛び出てくるのだから。

いまやキーカードとなりつつある《アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV(DIS)》は、トロン相手では焼け石に水であるし、8枚〜9枚耐性のカウンターを潜り抜けて序盤に《なだれ乗り/Avalanche Riders(TSB)》を通すことも至難の技である。

だから皆はブリンクだけは最後までとっておいたのだろう。


3.使ってみたかった。

いわゆる塩水デッキと同じ立ち位置であると「予想」してみる。

ピクルスがMOから一気に普及して、わずか数週間で使用者数が激減したのは記憶に新しい。(決してデッキが弱いといってるわけではない。むしろピクルスはいまでも十分以上に戦えるデッキである)

正直なところ僕は瞬きが嫌いなので(それでも強いなら使うけれども)、一過性のメタであることを至極期待している。なかなかそうもいかないのだろうけどね。

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